三日月がまるで剣の先のように白く輝いています。
微かに聞こえる水の流れ
夜露を含んだ草木たちのざわめき
目を閉じて
見えるはずのない命の営みを
この身で感じています。
初三的月亮如同劍鋒壹樣白得耀眼
隱約能聽見流水聲
還有帶著夜露的草木的竊竊私語
閉上眼睛
不能看見的生命的活動
覺得感同身受
夜は深く靜かに肌を刺して心の在り方を
私に問いかけます。
その答えの術をまだ導き出せない己と
全てを受けれている魂がこの身の奧で
諍いながら熱く冷たく燃えているかのようです。
夜涼如水,刺痛我的肌膚,象在詢問我
我的心所在的地方
得不到答案的自己與那承受著壹切的靈魂
在身體內爭論著
象在時冷時熱地燃燒
壹陣の風が舞い上がり ふと祖國の花の香りがしました。
零れ落ち舞い飛ぶ紅色の花びら
美しい散り際に誰もが心を奪われる凜とした花。
この風は遙か東から吹き抜けて來たのでしょうか?
遠い旅路の途中で、私の元に祖國の香りを屆ける為に
己に負けない強い心を呼び起こす為に。
遙か遙か遠くから吹いて來たのでしょうか…。
私の胸の中に紅い點が鮮やかに滲んで行きます。
星星の瞬きが刃のように刺しています。
壹陣風吹過,偶然間似乎聞到祖國的花的芬芳
零落飛舞著的紅色花瓣的
美麗飄散時能奪取所有人的心的凜然的花朵
這風,是從遙遠的東方刮過來的吧?
是為了在漫長的旅程中將我的祖國的芬芳傳送給我
為了喚起我難以承擔的堅強的心
才從那麽遙遠的地方吹來的吧
那壹瞬間象刀刃壹樣刺痛我的心
全てを包む靜寂の中で時間さえ経つことを忘れたかのようです。
微かに響く鼓動に呼吸を合わせて
無我の空気を噛みしめています。
在包容萬物的寂靜之中,任時光流逝也難以忘懷啊
心底微微響起的悸動,隨著呼吸
咬噬著忘我的空氣
行方さえ決めずにゆっくりと流れる雲が
真の生き様を私に示しているかのようです。
何処へ行こうとしているのか迷い思いと
有るがままに進もうとする毅然とした気持ちが
せめぎ合いながら痛く優しく波打っているようです。
行蹤飄忽不定的悠然自在的流雲
象是在給我顯示真實的生活
對於何去何從感到仿徨
與朝著既定的方向前行的毅然的心情
互相爭執著,就象波濤時而溫柔時而疼痛地擊打著我的心
壹陣の風が舞い上がり
何処か懐かしい花の香りがしました。
はらはらと優美で艶やかな花びら
季節を終えた後、誰に愛でられる事がなくとも
有るがままの強さ。
頬を打ち付ける風は何処へ行くのでしょうか?
終わり無き旅を続けて、私の背中を押して
前を向かせる為に
己の試練を超える精神を目覚めさせる為に。
海を渡り祖國から吹いて來たのでしょうか…。
私の肩に薄紅の花びらが壹つ燃えて広がって行きます
紅く紅く滲んで。
壹陣風吹過
似乎聞到何處讓人懷念的花香
飄飄灑灑的優美艷麗的花瓣
季節終結之後,就象從未愛過任何人壹樣的
真實的堅強
撫過臉頰的風,將會刮向何處去的吧?
為了推著我的背朝向前方
持續那永無止境的旅程
為了為了喚醒我超越自我試練的精神
從祖國飄洋過海吹來的吧?
落在我肩頭的淡紅色的花瓣,如星星之火燃燒開來
紅紅的,紅紅的,滲透著。。。。