「薀蓄」(またはサンズイではなく糸の「蘊蓄」)は、本來は日本人にも難しい語匯だったのですが、最近流行語になっています。
當然「薀」も「蓄」も漢語由來の言葉であり、日本では「故事成語」(こじせいご)の様な漢語(かんご=漢字で書かれる中國語由來の日本語語匯)として扱われています。
10年か20年ぐらい前からTV番組でよく使われるようになり、タレントが「薀蓄のある話」という誤用をすることが目立っています。
(これは正しい日本語表現としては「薀蓄」(うんちく)ではなく、「含蓄」(がんちく)のある話、と言うべきです)
TVのタレント達は、「ちょっとためになる話とか」、知っている人が少ない珍しい知識を、流行語としてこう呼んでいました。
更には、「薀蓄のある話」を縮めて「薀蓄話」等という「新日本語」も出現し、現在広く使われています。
まあ、こういう事情で、以前ならせいぜい「雑學」と呼ばれていたtriviaな知識の事を「薀蓄」というようになっているのです。
おっと、またウンチクのある話をしてしまったゼ